July 25, 2008

モラルハザード

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先日のidlers12時間耐久、チームの話は前記事の通りですが、思うところを少々。

上の写真、画像データでは午前9時00分の写真となっています。つまり、耐久スタートから丁度1時間経過の映像です。当事者の方々にとっては見たくも無い、とても失礼な写真かもしれませんが、敢えて掲載させて頂きます。

ヘアピン起ち上がり、トラブルで停車してしまった車両に後続が追突。レーシングアクシデントでは片付けられない「事故」でした。この事故後、各チーム代表招集の緊急ミーティングが開かれました。このミーティングに参加した代表からは、レース中止の話まで持ち上がったアクシデントだと聞きました。

この画像が、この日のモラル・マナーを象徴するものだと思います。
性能差の大きな車両同士が一つのコースで同時に走行する、これだけで既にリスクの高い状況のはずです。速いクルマは遅いクルマへ、その逆も然りの配慮あって、初めてリスクヘッジを生み出せると思うのです。でも、この日はその配慮がとても弱く感じられました。「以前(数年前)の耐久と違う」「速い車、本気すぎて危ない」…こんな言葉も聞きました。


以前私自身が経験したお話です。。。
筑波の走行会で1分0秒近くのGT-R数台と、自車の8番車(1分15秒弱)が混走する機会がありました。ダンロップ起ち上がりでの出来事でした。ポストでの黄旗(振動)を確認、その先はブラインドの左。状況を考えてアクセルを弛めたところ、突然両側から5~6台のGT-Rに可成りの速度差でブチ抜かれてしまいました。。。

・自車:黄旗(振動)で前方ブラインドコーナー先を配慮。後方を注意する間も無く、突然高速走行車両に抜かれてしまった。
・GT-R群:同等性能同士の競り合い中、ポストで黄旗(振動)。前方に低速車両走行。さて、どうする。→距離と速度差から、黄旗無視で抜かざるを得ない。(急減速のほうが危険)

…多分、このような状況だったのだと思います。(最大限の性善説解釈ですが。)
車両性能によって黄旗での注意速度も大きく異なります。もしかしたらGT-Rの注意速度は自車の全開より速かったのかもしれません。お互いにモラルやマナーを守っていたとしても、このような状況は簡単に発生します。性能差の大きい車両間では致し方ないシチュエーションかもしれませんが、それでも高性能車側はペナルティを受けざるを得ない状況です。

私なんぞがとてもおこがましいのですが…、高速車側のリスクは常に大きいものです。その分、同じ速度であればマージンも大きいはずですから、高速車ドライバの振る舞い(=抜く場所や抜き方)と技量に委ねられるはずです。自分より遅いクルマも居ますから、いつでも立場は逆転するでしょう。双方の立場での見方、振る舞いが常に必要なはずです。


今回の12時間耐久、ペナルティ制度の運用が難しくなる程に該当のフラッグ無視、ルール違反が数多く存在し、簡略化して制度運用していたそうです。詳しくは主催者BBSをお読み下さい。

とても穿った見方かもしれませんが、例えばセーフティ・カー解除時のコントロールライン手前(=まだ黄旗区間)では「正直者が馬鹿を見る」状況に近かったのではないのでしょうか。ルールを破りたくないけど(ライバルが先行しているから)破らざるを得ない、そんな心理をドライバが持つまでになっていたのでは?…なんて考えてしまいます。

また、明らかなピットレーン速度違反の車両を何台も目の当たりにしました。特にレース終盤は酷かった。無法地帯です。何の為のルールなのでしょう。死傷者を自ら作りたいのでしょうか。来年以降のイベントを自ら潰したいのでしょうか。

主催者さんも、なぜ簡略化せずに制度運用を維持させなかったのでしょう。ペナルティが多すぎたら、たとえばプライオリティ付けなど出来なかったのでしょうか。ラップタイムや総合順位など、上位から範を垂れるなど出来なかったのでしょうか。お奉行の一刀両断があっても良かったと思います。

歴史と経験を積み重ねてきた主催者さんですから、きっと制度上・運営上(または構造上)の改善を実施して頂ける事でしょう。しかしそれ以前に、一部の参加者のモラル低下でイベント続行不可とならぬよう、祈るばかりです。


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